導入事例:オリックス不動産『re:Dine 大阪』

「複数店舗に注文できて一括で決済できるフードホールは関西初の試みで、まさに『JAM BASE』が目指すイノベーションを体現していると思います」

オリックス不動産株式会社 河津 領太さま

スマホひとつで、大阪の新たな食体験が広がる。うめきた地区グラングリーン大阪『JAM BASE』の1階に位置するシェア型フードホール『re:Dine 大阪』は、複数店舗の料理をモバイルオーダーで一度に注文でき、新しい飲食体験を提供しています。

テクノロジーと食のクリエイティビティが融合するこの空間は、JAM BASEが掲げる「ごちゃごちゃ」と混ざり合うイノベーション創出の理念を体現しています。そんなJAM BASE内のイノベーション拠点としても注目を集める『re:Dine 大阪』について、オリックス不動産 河津様にお話を伺いました。

グラングリーン大阪『JAM BASE』とは

グラングリーン大阪は、うめきた2期地区開発の中核を担う複合施設。世界最大規模の公園と直結する都市型開発プロジェクトとなっており、主要ターミナル駅に直結する公園としては最大級の規模を誇ります。その中核施設である『JAM BASE』は「働く・遊ぶ・学ぶ」が一体となったイノベーション創出の拠点となっています。

また、施設の機能を縦割りにせず、あえて「ごちゃごちゃ」にさせる空間設計を採用し、ビジネスマンから家族連れまで多様な人々が交流できる場を目指しています。グラングリーン大阪の北館・南館のさまざまな場所に施設があり、それら全体を「JAM BASE」として運営しています。

シェア型フードホール『re:Dine』とは

re:Dine 大阪 館内写真

『re:Dine』は、株式会社favyが運営するシェア型フードホールのブランドです。複数の飲食店舗が空間を共有し、スマホひとつでさまざまな店舗の料理をモバイルオーダーできる革新的なフードホールです。テクノロジーと飲食を融合させた新しい食体験の提供や、飲食系起業家の支援やメニュー開発チャレンジの場となるなど、飲食の枠を超えたイノベーション拠点を目指しています。

現在、『re:Dine』ブランドは大阪のほかに、東京・日本橋(コレド室町1)にも展開しており、各地域の特性に合わせた飲食体験を提供しています。

『JAM BASE』でイノベーション創出への想いキーパーソンに聞く

河津さま近影

河津 領太 様:オリックス不動産株式会社 投資開発事業本部 大阪営業部 うめきた開発推進室 ヴァイスプレジデント

2009年にオリックス株式会社に入社。オリックス不動産への出向を経て、商業施設の運営に携わり、ロードサイドを中心とした大型店の開発を手掛ける。その後、グラングリーン大阪の開発プロジェクトにて、JAM BASE部門を担当する。 現在は、一般社団法人コ・クリエーションジェネレーターにも出向し、JAM BASEの運営に携わる。

「ごちゃごちゃ」から生まれるイノベーション

ウェビナー/セミナー風景

▲『re:Dine 大阪』で開催されたウェビナーの様子

ーー『JAM BASE』は、グラングリーン大阪の「中核機能施設」とされていますが、実際にはどのような事業を指すのでしょうか?

「JAM BASEは多様な事業が融合した施設です。当初は『中核機能施設』と呼んでいましたが、後にJAM BASEという名称になりました。具体的には、コワーキングスペースやレンタルオフィス、イベントスペース、飲食施設などが一体となった複合施設のことを表します。

グラングリーン大阪開発のコンペが行われる段階で『緑とイノベーション』の要素が求められており、**グラングリーン大阪の中でイノベーションに資する施設としてJAM BASEを設計しました。**単に空間を提供するだけでなく、さまざまなイベントやプログラムを通じて、起業家やクリエイターの活動を支援し、新たなビジネスやプロジェクトが生まれる環境づくりを目指しています。

オフィス、ホテル、商業施設などさまざまな機能を持つ複合施設の中で、イノベーション創出の中心的役割を果たす施設という位置づけです」

――河津様は、『JAM BASE』における「イノベーション」をどのようにお考えですか?

「イノベーションとは、多様な人々の交流と出会いから生まれることだと考えています。『ごちゃごちゃ』と混ざり合うことで新しいものは生まれていくのではないでしょうか。『JAM BASE』は一つの拠点に留まらず、グラングリーン大阪という街を通して生まれる体験を重視しています。つまり『セレンディピティ』。偶発的な出会いが、施設だけでなく一般の方のイノベーションマインドも醸成する、そんな場としての役割を担っていければと思っています」

シェア型フードホール『re:Dine 大阪』導入の背景と狙い

厨房内の様子

――『re:Dine 大阪』は『JAM BASE』の中でどのような位置づけなのでしょうか?

「我々の中で**『re:Dine 大阪』は単なる飲食店としてだけでなく、新しい取り組みを展開する場として位置づけています。**飲食系の起業家を応援できる場、新しいメニュー開発などのチャレンジができる環境という意味です。

『re:Dine 大阪』では、モバイルオーダーシステムや来店者データの分析など、飲食とITの融合を独自に進めており、その革新的なコンセプトがJAM BASEの理念にマッチすると感じました。

また、初期投資を抑えながら最新のテクノロジーを活用できる環境を提供することで、飲食店がリスクを最小限に抑えながら新しいチャレンジができる点も大きな魅力です。複数の飲食店が同じ空間を共有することで、店舗同士のシナジーも期待でき、まさに『ごちゃごちゃ』と混ざり合うJAM BASEの理念に合致しています。

JAM BASEの1階という、公園との接点になる重要な場所に位置しているため、訪れる人々に新しい食体験を提供する玄関口としての役割も担っていると感じています」

――favyのシェア型フードホール(re:Dine 大阪)導入の決め手は何だったのでしょうか?

「favyが運営するシェア型フードホールの取り組みに共感したことが大きな理由です。当初は『無人レストラン』や『昆虫食』など新しい食の体験を提供するさまざまなアイデアを検討していました。最終的な決め手は“レストランのサービスが既に形になっている”ことと、favyの高梨社長の熱意でした。我々『JAM BASE』が実現したいコンセプトとfavyが考えるシェア型フードホールの考え方がマッチしていたことも大きかったです。

また、favyはIT企業であり、その強みを活かしてフードホール運営に必要なシステムやインフラを自社で開発・提供している点を評価しました。IT企業としての知見だけでなく、実際にフードホールの運営を手掛けていることで、より実用的で効率的なシステムを提供できると感じました」

導入前の懸念と今後の展望

re:Dine 大阪 共通席の風景

――シェア型フードホールの導入に際して懸念点はありましたか?

「シェア型フードホールという形式が初めてだったので、ホールスタッフや入居する店舗のオペレーションが機能するだろうかという不安はありました。しかし、オープン当初の混雑にともなう若干の混乱を除けば特に問題は起きていません」

――河津様が思う『re:Dine 大阪』の魅力と今後に期待することを教えてください。

「『re:Dine 大阪』は、僕自身が利用者としてとても気に入っています。複数店舗に注文できて一括で決済できるフードホールは関西初の試みで、まさに『JAM BASE』が目指すイノベーションを体現していると思います。お客様も着実に増えているので、これからも『JAM BASE』や『グラングリーン大阪』を盛り上げる拠点として頑張っていただきたいと思っています。強いて言えば、オープンしてからテナントの入れ替わりが1度しか行われていないので、もう少し変化があるといいなと思います。

店舗の入れ替わりが難しくても、各店舗の試作品を『re:Dine 大阪』で販売し、お客様の評価が高いものを商品化するなど、イノベーションの場として『re:Dine 大阪』がより機能してもらえると嬉しいです。

また、favyモバイルオーダーは全店舗の注文・売上データが見られるだけでなく、分析結果を店舗にフィードバックをして改善につなげています。これからも改善を継続してより良いフードホールにしていってほしいと思います」

――『JAM BASE』は、今後どのように進化を遂げていくのでしょうか。

「『JAM BASE』としては、よりイノベーティブな取り組みや、入居者同士のコラボレーションから新しい取り組みなどを進めていきたいと思っています。また、一般のお客様からは『大阪で新しいことをやるなら、新しい出会いを求めるならJAM BASEだよね』と認知されるブランドになることを目指しています。そして、『JAM BASE発信の◯◯』が増えていくことで、東京からではなく『JAM BASE』から生まれたイノベーションが世界に羽ばたいていくようになればいいと思っています」

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